エアコン購入時の取り付け工事の内容や気になる料金について徹底解説

エアコン購入時の取り付け工事の内容や気になる料金について徹底解説

当店では「標準取付工事費込み」でのエアコンのご注文を承っており、大変ご好評いただいていおります。標準取付工事に含まれている内容や、追加料金となるオプション工事の内容について解説します。

エアコン取り付けの標準工事内容

エアコン取り付けの標準工事は、

  1. 室内機の取り付け
  2. 配管・配線類の接続
  3. 室外機の設置

の3つに分けておこないます。

室内機の取り付け

室内機の取り付けは、すでに設置しているエアコン専用コンセントを使用するのが一般的です。
設置するお部屋によっては専用コンセントでないケースもあり、その場合は別途費用がかかります

配管・配線類の接続

室内外をつなぐ配線類の接続は、4メートルまでが標準工事の内容となっています。
配管の構造の影響で4メートルを超える配線類が必要な場合、別途費用がかかります

室外機の設置

室外機は室内から空気を取り込み、熱い空気と冷たい空気を交換する役割を担っています。
同じ階の平地やベランダに設置する場合は標準工事に含まれますが、他の方法・場所に設置する場合は別途費用がかかります

エアコン購入前に確認するべき注意点

住宅の構造によっては、購入したエアコンが設置できないケースがあります。
何度も悩んで購入したのに、家で使えないとなれば問題です。

エアコンを購入する前に確認しておきたい注意点をご紹介します。

室内機の設置スペース

はじめに室内機を設置するスペースを確認します。

などのチェックをお願いいたします。 室内機の設置スペースについて

日立XJシリーズをご検討の場合

※室内機の背面で配管接続する場合は、11センチ以上のスペースが必要です。

※カーテンレール等の障害物がある場合は、室内機下に10センチ以上の据付けスペースが必要になります。

室外機の設置スペース

を確認してください。
室外機は室内と室外の空気を交換する大事な役割を果たすため、十分な空気を取り込むためのスペースが必要です

室外機の設置スペースについて

室外機の設置方法

基本的な室外機の設置場所は平地やベランダになります。
それ以外の設置場所を選ぶと追加料金がかかるのでご注意ください。
追加料金がかかる具体的な設置方法は、屋根・壁面・天吊り・二段・別階でつなぐ立ちおろしです。

屋根置き工事 天吊(公団吊)工事 二段置き工事 壁面取付工事

専用配管穴の有無

室内機と室外機をつなぐ配管穴の工事をおこないます。
部屋の内外で高さの同じ配管穴の場合は標準工事に含まれますが、部屋の内外で穴の高さが異なる隠ぺい配管穴の工事をする場合は追加料金がかかります

エアコン専用回路・専用コンセントの有無

エアコンは専用コンセントがなければ設置できません
通常のコンセントでは、エアコンの使用に必要な電力を供給できないからです。
電力供給が足りないと配線が熱くなり、発火して火事になる危険性があります。

エアコン専用回路・専用コンセントとは

エアコンで使用するコンセントは、機種ごとにプラグの形が異なるため、適したプラグに変更します。
また、エアコンへの電力供給は、十分な量を送り届けられるよう、ブレーカーから直接引かれている専用回路を使用します。
電力をほかの家電と共有できるコンセントは標準回路と呼ばれ、区別されています。
エアコンの近くにコンセントが設置されていても専用回路とは限らないため、専用回路がなければ増設工事を実施します

  単相100V 単相200V
15A 20A 15A 20A
プラグ形状
コンセント形状
表示マーク
名称 並行型 アイエル型 タンデム型 エルバー型

アンペア数の確認

エアコンが問題なく機能するために必要な電気容量は30アンペアです。
分電盤の中にアンペアブレーカーが設置されているため、十分なアンペアを確保できるのか確認しておきます。
東京電力や中部電力では、アンペア数でアンペアブレーカーが色分けされています。

オーナー様・管理会社様・お隣様などへの許可

エアコンには工事が伴いますので、賃貸物件や集合住宅の場合、取付に管理会社様やオーナー様に許可をいただく必要がある場合があります

また戸建て住宅でも、配管取付の際に梯子を立て掛ける必要があり、お隣の敷地へ及ぶ場合などはお隣様への許可が必要になります。

事前に許可を得ているものとして工事を行います。万が一、取付後に未許可が発覚した場合は、当店および工事会社では責任を負いかねますので、ご注意ください。

その他設置工事を承れないケース

下記一例に該当する場合など作業員の判断により、当店及び委託の工事会社では設置工事を承れない場合がございます。※1
予めご理解・ご了承の程、宜しくお願い申し上げます。

※1 上記は一例となります。工事当日、作業員が設置困難・危険と判断した場合、設置工事をお断りさせていただくことがございます。
※2 大気汚染防止法の改正に伴い、2023 年10 月からアスベストの調査・報告が義務化されたことにより、お客様の意思に関わらず有料による調整が必要な場合がございます。

エアコン取り付けで追加料金がかかるケース

エアコン取り付けにかかる別途費用について、目安となる料金をご紹介します。

追加工事に関する料金

既設エアコンの取外し・処分

標準工事費に含まれる料金は取り付け作業にかかる費用のため、既存機器の取り外しや取り付けのための穴あけ工事には追加料金がかかります。

作業内容 1台当たりの税込価格
取外し 14畳用エアコンまで 4,400円〜
18畳エアコン以上 6,600円〜
処分(リサイクル) 6,600円〜

専用コンセントに関する工事

エアコンを設置する際は、エアコン専用のコンセントを使用します。
専用コンセントがない場合、 下記が目安の追加料金です。

作業内容 1台当たりの税込価格
コンセントを含む専用回路の増設※1 15,400円〜
コンセント交換のみ※2 2,200円〜
電圧切替※3 2,750円〜
ブレーカー交換※4 5,500円〜

※1同一フロアで10メートルまで。ブレーカーは含まない
※2 エアコン電源プラグとコンセント差込口の計上が異なる場合に交換が必要
※3 コンセントとエアコンの電圧が異なる場合に切替
※4 100V電源→200V電源、または200V電源→100V電源 への交換

特殊な作業に関する料金

隠ぺい配管・先行配管
※ダイキンの「うるさら」シリーズは設置不可

隠ぺい配管とは、エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管が隠ぺい(見えないように)されていることです。

通常の配管穴 隠ぺい用配管穴

部屋の内外で穴の位置(高さ)が同じ。

部屋の内外で穴の位置(高さ)が異なる。

隠ぺい配管には、

の2種類があり、この隠ぺい配管になっている住宅の場合は追加料金が必要です。

作業内容 税込価格
隠ぺい配管 13,200円〜

高所作業・危険作業

屋根の上や特別な足場を構築して行う高所作業や、狭い場所での作業になる狭所作業など、危険が伴う作業の場合は追加料金がかかるケースがあります。

料金は作業に応じて現場での判断となります。

同一フロアのベランダ・地面置き以外の室外機の設置

室外機を1階の平地や2階以上のベランダに設置可能であれば、追加料金はかかりません。
ただし、室外機を置く十分スペースが取れない場合、追加料金にて別の箇所に設置する工事をおこないます

室外機の取付工事例
  作業内容 税込価格
  同じ階の平地・ベランダ 0円
1 屋根置き 13,750円〜
2 壁面 13,750円〜
3 天吊り※1 13,750円〜
4 二段置き※2 19,800円〜
5 たちおろし※3 6,600円〜

※1 「公団吊り」とも呼びます
※2 台座を用意して2台の室外機を重ねて設置する場合
※3 2Fの室内機と1Fの室外機を接続する場合

配管に関する追加料金

配管延長

エアコン機器をつなぐ配管は、室内外含めて4メートル以内のテープ巻きにて設置します。 室内機と室外機の設置フロアが異なる場合など、配管の延長が必要な場合は、追加工事となります。

作業内容 税込価格
配管延長(1m) 3,300円〜

うるさらシリーズ用加湿ホースの配管延長

ダイキンの「うるさら」シリーズには加湿用のホースが付属しています。しかし、加湿ホースは製品に6mまでしか付属していないため、配管の長さが6m以上になった場合は追加料金が発生します。

作業内容 税込価格
配管延長(1m) 3,850円〜

穴あけ工事

穴あけ工事をするには木造であれば1台3,300円〜(税込)で、木造以外の建物の場合は要相談となります。

作業内容 1台当たりの税込価格
一般的な木造建築 3,300円~
コンクリートなどその他の建物 お問い合わせください

断熱材・断熱ドレンホース

室内機側の穴と室内機本体までに距離があり、室内に配管が通る場合、結露による水漏れを防ぐための部材のことです。設置の要不要は、工事当日に設置環境を見ての判断となります。

作業内容 1台当たりの税込価格
断熱材・断熱ドレンホース(1m毎) 1,650円~

エアーカットバルブ

エアーカットバルブとは、 ドレンホース内に逆流する空気を塞ぐ部材のことです。

ドレンホース内に空気が逆流すると「ポコポコ」という異音が発生する場合があり、これを防ぐために使います。

作業内容 1台当たりの税込価格
エアーカットバルブ 3,300円~

配管カバーの追加・既設配管カバーの流用

標準工事では、配管はテープ巻き仕上げとなりますが、ご希望がある場合は化粧カバーを取り付け、すっきりと見せることができます。

化粧カバーなし 化粧カバーあり

また、すでに設置している配管カバーを再利用することも可能ですが、既設カバーを外した際に、カバーのひび割れやボルトの錆び具合など、 経年劣化の具合によっては再利用できない可能性もあります。

室外化粧カバー
(2メートルパック)
室内化粧カバー
(1メートルパック)
既設カバーの流用
(室内・室外それぞれ)
3,300円〜
8,800円〜 9,900円〜
ダイキン「うるさら」シリーズの場合は9,900円~ ダイキン「うるさら」シリーズの場合は13,200円~

追加料金のお見積り

追加料金のお見積は、有料での現地調査によるお見積りと、無料での概算見積りのいずれかで承っております。

無料での概算見積り

概算見積りは、事前に設置先ご住所や設置先の情報などをご共有いただき、メールまたはお電話にてご提示いたします。
差し支えなければ、設置する場所の写真をご提供いただけますと、概算見積りの精度が高くなりますので、ご検討ください。

実際にかかる追加料金は現地での判断となるため、概算見積りは追加料金を確約するものではありません。工事当日に追加の工事や作業が発生する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

ご提供項目 詳細
必ずいただきたい情報
  • ご検討の商品名または型番(例:RAS-AJ22M)
  • ご検討商品の台数
  • 設置先ご住所を市区町村まで(例:東京都大田区)
可能であればいただきたい情報
  • 配管穴やエアコン専用コンセントの有無
  • 室内機と室外機の設置場所(例:室内機2階、室外機2階ベランダ)
  • 既存エアコンの有無や取外し・処分のご希望
  • 配管カバーなどのオプションのご希望
  • 設置場所のお写真
お写真をいただく際に写っていると望ましい情報
  • 室内機の設置スペース
  • 室外機の設置スペース
  • 室内機と室外機を繋ぐ配管の位置関係や高さ
  • 室内機と配管穴の位置関係

有料での現地調査によるお見積り

正確なお見積りをご希望の場合は、有料での現地調査によるお見積りを税込3,300円にて行っております。
現地調査をご希望の場合は、下記の通りの流れとなります。

また、隠ぺい配管(先行配管)・室外機の異なる階への設置・高所、狭所などの危険作業などが発生する場合は、現地調査によるお見積りをおすすめしています。

  1. 在庫確保のため、一旦標準工事費込み商品のご注文をお願いいたします
  2. 1〜3営業日以内に、詳細をヒアリングするため工事会社よりお電話が参ります
  3. 現地調査に伺い、お見積書をお渡しいたします
  4. 追加料金にご納得いただけた場合は、改めて工事日・商品お届け日のご調整をお願いいたします

エアコン取り付けの流れ

エアコン取り付けに必要な手順は

  1. 室内機の取り付け
  2. 配管・配線類の接続
  3. 室外機の設置

上記3つの手順が標準工事の内容です。
実際には標準工事で取り付けが完了するかの確認や工事のための養生、試運転などの作業が加わります。

標準工事の目安時間

エアコン取り付けにおける標準工事の目安時間は1時間30分前後です。
ただし、多くのご家庭では既設機器の取り外しが追加されるため、1台の取り外しに約30分が追加されます。
既設エアコン1台の取り外しと新規エアコン1台の取り付けを依頼した場合、合わせて2時間前後となります。
2台の取り外しと取り付けをおこなえば、合計で4時間前後かかります。

取り付け前日までの流れ

ご注文いただいてから工事当日までの流れは下記の通りです。

担当 内容 詳細・ご注意
お客様 ご注文 会員情報に、設置先住所と日中ご連絡できる電話番号のご登録をお願いします
当店 工事を委託 ご購入時にご入力いただいた内容で工事会社へ依頼いたします。
お客様 工事会社と打合せ 商品のお届け日、工事日、設置内容をお打ち合わせいただきます。
当店 商品のお届け エアコン本体を工事の前日までにお受け取りいただきます。
配送時間の指定は確約できません
※委託先の工事会社によっては、工事当日にエアコン本体をお持ちするケースもございます。

取り付け当日の流れ

エアコンの取り付けについて、工事の前日までにエアコン本体をお届けし、当日の工事を実施します。

内容 詳細・ご注意
訪問 工事当日は、午前8時〜10時に訪問時間をお知らせするご連絡をいたします。
工事開始のお時間指定はできかねますのでご注意ください。
詳細の見積り 作業に入る前に、現場の状況や工事箇所の確認をおこない、最終的な見積りをお出しします。
作業ごとに内容と料金のご説明をいたしますので、ご納得いただければ作業に移ります。
室内機の取り付け エアコンを取り付ける場所の養生をおこない、キズや汚れから壁や床を保護します。
配管穴がなければ穴を開ける工事を実施してから、室内機の取り付けをおこないます。
室外機の取り付け 平地やベランダに室外機を設置します。
室内機と室外機をつなぐ配線やホースについて、室内のホースは結露が起きないよう断熱材で巻き
室外ではホースや配線をまとめて簡易防水ができるテープで巻いていきます。
真空引き抜き エアコンを動かす前に、配管内にある水分や空気を抜く真空引き抜き作業をおこないます。
配管内に水分があると冷却機能が弱くなるため、欠かせない作業です。
試運転 真空引き抜きまで完了したら、エアコンが適切に機能するか試運転をおこないます。
冷暖房の機能や排水機能が正常に働くかを確認します。
作業後の清掃 すべての作業が完了したら、壁や床にキズがないかを確認しながら養生などを撤去して、清掃をおこないます。
お支払い 作業内容をご確認のうえ、追加料金がある場合は現金にて代金のお支払いをおこないます。
領収書のお渡しをもって工事完了となります。

お支払い

標準工事内容の範囲内で設置された場合は追加料金はいただいておりません。
追加料金が発生した場合は、工事当日に現金によるお支払いが必要となります。

お支払い項目 お支払いのタイミング お支払い方法
  • 商品代金(エアコン本体)
  • 標準工事費
  • 送料
オンラインショップでご購入時にお支払い 各モールによって異なります。
  • 追加工事料金
  • 取外し、リサイクル回収
  • 現地調査によるお見積
現地にてお支払い 現金

日程・工事可能エリア

日程や工事可能エリアは、商品の在庫状況や工事会社のスケジュールの空き具合によって異なるため、個別の商品ごとにご案内しています

最新の対応状況は随時更新しておりますので、商品詳細ページにてご確認ください。

施工保証

当店の設置工事には3年間の施工保証が付いています。

万が一、設置後にエアコンに不具合が発生した場合は、担当した工事会社へご連絡ください
不具合内容を確認し、適切にご対応・ご案内をさせていただきます。

また、製品自体に不具合が発見された際は、当店までご連絡ください
当店よりメーカーの製品保証(ご購入から1年間)によるサポートをいたします。

関連記事

エアコンの化粧カバー(配管カバー)は取り付けるべき?メリットとデメリットを解説

エアコンの化粧カバー(配管カバー)は取り付けるべき?メリットとデメリットを解説

部屋の中や家の外壁でエアコンの配管が丸見えなのが気になったことはありませんか?エアコン周辺の配管をすっきり見せたい場合は配管カバーの取り付けがおすすめです。今回は配管カバー得お取り付けるメリット・デメリットについて詳しく解説します。

お掃除機能付きエアコンとは?見分け方やクリーニングの必要性について解説

お掃除機能付きエアコンとは?見分け方やクリーニングの必要性について解説

エアコンは定期的な掃除が欠かせません。最近ではこの手間を省くためにお掃除機能が搭載されたエアコンが多く販売されています。しかし、お掃除機能がついているからと言って掃除をしなくてもよいというわけではありません。今回は、お掃除機能付きエアコンについて詳しく解説していきます。

エアコンの理想的な取付位置と注意点

エアコンの理想的な取付位置と注意点

エアコンを効率よく運転させるには、取付位置に気を配ることが重要です。適切でない位置に設置しようとすると、効率が悪くなるばかりか取付自体ができなくなる可能性があります。この記事では、エアコンの理想的な取付位置を、室内機・室外機の両面からご紹介します。

エアコンで部屋が暖まらないときの原因と対処法を解説!効率よく暖める方法も

エアコンで部屋が暖まらないときの原因と対処法を解説!効率よく暖める方法も

エアコンの暖房機能を使用しても、部屋がなかなか暖まらないとお悩みではないでしょうか?部屋が暖まらないのにはいくつか原因が考えられます。エアコンの暖房は冷房よりもパワーを必要とするため、うまく使用しないと電気代が高くなってしまいます。今回はエアコンの暖房機能がうまく作動しない原因と対処法について解説します。

エアコンから水漏れが起きた場合の原因と対策

エアコンから水漏れが起きた場合の原因と対策

エアコンから水が漏れている…そんな経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。エアコンの水漏れが起きてしまう原因はいくつかあり、エアコンの水漏れの原因を理解すると具体的な対処ができるようになります。今回は、エアコンの水漏れの原因や対処法、水漏れを防ぐための方法について解説します。