ドアホン(インターホン)は「親機」と「玄関子機」のセットが基本
ドアホンは、玄関(屋外)に設置してチャイムを鳴らす「玄関子機」と屋内に設置して受け答えをする「親機」のセットが基本になります。
モニター付きで外の様子が確認できるものを「モニター親機」、お部屋の好きな場所に置けるコードレス電話機のような形状のものを「ワイヤレス子機」と呼ぶこともありますが、基本的には室内に設置するものが「親機」、玄関に設置するものが「子機」となります。
「ワイヤレス子機付」という商品名は紛らわしいものです。
多くの方がドアホンの接続自体がワイヤレスになるタイプだと誤解されますが、「ワイヤレス子機」はドアホンの親機と子機のセットとは別に、オプションとして追加されるものです。
ドアホンの接続方式とは別になりますので、よく確認しておきましょう。
ドアホン(インターホン)の接続方法は3種類
ドアホンの接続方法は、大きく2種類に分かれます。
1つ目は、親機に電源を接続し、チャイム用の配線を通して玄関子機へ電気を供給するタイプ。
2つ目は、親機は電源に接続しますが、玄関子機は乾電池で電気を供給するタイプです。
配線を通して玄関子機へ電気を供給するタイプは、さらに「電源直結式ドアホン」と「電源コード式ドアホン」の2種類に分類されます。
「乾電池式ドアホン」の場合でも、親機は電源プラグを使って電源に接続する必要があります。
乾電池式のドアホンには「ワイヤレス」と表記されているものが多いですが、これは単に「配線工事が不要」という意味です。
親機の電源 | 玄関子機の電源 | |
---|---|---|
電源直結式 | 配線を直接繋げて接続する | 親機からチャイム用配線を通して供給する |
電源コード式 | 電源プラグをコンセントに入れて接続する | 親機からチャイム用配線を通して供給する |
乾電池式 | 電源プラグをコンセントに入れて接続する | 乾電池で供給する |
電源直結式のメリット・デメリット

電源直結式のドアホンは、配線を壁内に直接接続するタイプです。電源コード式とは異なり、コンセントやプラグを使用しません。
設置後は配線が見えないため、外観がすっきりとした印象になります。
最大のデメリットは、「設置に電気工事士の資格が必要」という点です。資格を持っていない場合は設置できないため、一般の方には気軽に導入できません。
さらに、壁内配線を使用するため、親機の設置場所を後から変更することが難しいという課題もあります。
メリット | 設置時にすっきりして見える、安価なタイプが多い |
---|---|
デメリット | 設置に電気工事士の資格が必要、親機の移動をする場合にが手間が掛かる |
電源直結式のおすすめ商品


電源コード式のメリット・デメリット

電源コード式のドアホンは、親機に電源プラグを接続し、コンセントに挿すだけで使用できるタイプです。電源直結式と異なり、一般的な家電と同じように電源を接続できるため、設置が容易です。
さらに、コンセントさえあればどこでも設置できるため、場所の移動も簡単に行えます。
一方でのデメリットは電源コードの問題です。親機は通常、顔の高さに設置されますが、コンセントは床付近にあるため、電源コードが垂れ下がってしまいます。
この見栄えの悪さは配線モールなどで改善できますが、手間がかかります。
さらに、コンセントを一つ占有してしまうため、他の家電製品の使用に制限が生じる点も欠点となります。
メリット | 親機の設置が簡単にできる、コンセントの近くであればどこでも設置できる |
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デメリット | コードがあるため見栄えが良くない、コンセントを1つ使ってしまう |
電源コード式のおすすめ商品


乾電池式(ワイヤレス式)のメリット・デメリット

乾電池式のドアホンは、玄関子機の電源を乾電池で供給するタイプです。「ワイヤレス式」と表記されることが多いですが、親機は電源コードを使用するため、完全なワイヤレスではありません。
乾電池式ドアホンの最大のメリットは、設置が簡単なことです。
親機の電源プラグを差し込み、子機に電池を入れるだけで、すぐに使用できます。
WiFiを利用して接続するタイプであれば、スマートフォンと連携して外出先からの応対も可能です。
デメリットとしては、子機の電池切れと通信の不安定さが挙げられます。特にWiFi接続型のドアホンは、障害物に強い2.4GHzの周波数帯を使用しますが、無線LANなどと干渉する可能性があります。また、2.4GHzの周波数帯対応を確認せずに購入し、使用できなかった事例もあります。
ただし、DECT準拠方式の無線方式を採用した機種は1.9GHzの周波数帯を使用するため、無線LANなどのワイヤレス機器との干渉が少なくなります。
メリット | 玄関子機の設置が簡単にできる、Wifi接続であれば外出先でも応対できる |
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デメリット | 電池切れに注意が必要、Wifi接続の場合は環境を用意する必要がある |
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